新宮に生まれた西村伊作は、今から100年前の大正3年、市内伊佐田に自分と家族のための住宅(西村記念館)を建てました。それは、今ではごく普通に私たちが住まう「居間」を中心とした住宅ですが、当時の日本人の家としては画期的なものでした。伊作は、明治維新以降も人々の日常生活は旧態依然であることを憂い、この住宅で家族と生活するなかで衣食住の改革に取り組み、世界に生きる日本人のために新しい生活スタイルを提案、全国に発信したのでした。
建築・絵画・陶芸・教育…、一つの枠に収まらない活動によって、「生活」そのものを「芸術」として生きた大正期を代表する文化人、西村伊作の魅力に迫ります。
日時 10月5日(日) 13:00~16:00
会場 新宮市福祉センター(新宮市役所前)
講演内容・講演者
●基調講演「日本の小住宅と西村伊作」
藤森照信さん(建築史家、建築家)
●特別講演「故郷・熊野と西村伊作」
黒川創さん(作家、評論家)
●座談会 藤森照信さん、黒川創さん、田中修司さん(建築史家)
★聴講無料、申込不要