令和3年11月6日(土)に自然探訪スクール第6回講座『深海の地層を見る~北山峡にて~』を開催しました。
午前9時20分、北山村の筏乗り場であるオトノリ駐車場に集まり、講師の後誠介先生から本日観察するコースについて説明を受けました。後先生は、本日のコースの地名である神護(ジゴ)・音乗(オトノリ)はどちらも筏流しの難所であり、それぞれが筏流しに由来する地名ではないかと考えられている説などを紹介しました。
まず、オトノリ駐車場のすぐ隣にある祠を見ました。筏に乗る人は、毎日ここで安全祈願をしたそうです。
オトノリ駐車場を出て国道沿いに歩くと、雷の滝が見えてきました。雷の滝には虹がかかっていました。
雷の滝から山を下りると、穏やかな川があるごつごつとした岩場に着きました。北山峡で見られる地層は、約7000万年前に、深海5000mで形成されたものです。
先生は断層を観察しながら進み、どのようにずれて形成された地形なのかを解説しました。U字形にねじ曲がった地層や、折れ曲がってずれた地層、きれいに結晶化した石英など、自然にできた様々な地層を観察できました。
筏流しの安全を祈願するために文字を彫られた岩も確認できました。
後先生は「ジオパークを、単に地層をみて楽しむというだけでなく、その地域の生活・歴史・文化・産業を大地の成り立ちと関連付けて理解したうえで楽しんでもらいたい」とまとめて講座は終了しました。
次回は第7回『上弦の月と冬の星座』をテーマに、宇久井で星座を観察します。