平野郷社(杭全神社)縁起絵巻
ー大阪平野区杭全神社の熊野信仰ー
◆日時 平成29年8月19日(土) 14:00~16:00
◆講師 鶴崎 裕雄 さん(帝塚山学院大学名誉教授)
◆場所 新宮市福祉センター(新宮市野田1-1)
◆入場無料、申込不要
◆主催 新宮市教育委員会、熊野学研究委員会
[講演要旨]
大阪市平野区の杭全神社は、牛頭天王(祇園社)と熊野権現の二柱を祭神とし、古くは平安時代初め、征夷大将軍坂上田村麻呂の子、広野麻呂を開発領主とした平野郷の郷社で、中世には杭全庄の総社、近世には平野郷町の産土社として近郊の信仰を集めました。今回は熊野信仰の一つとして杭全神社に現存する三つの絵巻、「平野郷社(杭全神社)縁起絵巻」「熊野本地絵巻」「平野郷牛頭天王祭礼図」より「縁起絵巻」を紹介し、中世から近世にかけて在郷町として発達した平野、現在に続く和歌・連歌の奉納、特に連歌の興行について紹介し、大阪の地の熊野信仰の一端を考えます。
[講師紹介]
~鶴崎裕雄さんプロフィール~
大阪市生まれ。関西大学大学院修士課程(日本史)・関西大学大学院博士課程(国文学)修了。帝塚山学院短期大学学長・帝塚山学院大学人間文化学部教授を経て、現在、帝塚山学院大学名誉教授・文学博士。主な著書に『戦国の権力と寄合の文芸』『戦国を往く連歌師宗長』など多数。