令和3年度自然探訪スクール第2回講座『トンボの観察』を開催しました

令和3年6月20日(日)に自然探訪スクール第2回講座『トンボの観察』を開催しました。5月16日に開催予定だった第1回講座『内鹿野渓谷』は雨天により中止となりましたが、今回は晴天となりました。

午前9時30分、熊野川総合開発センターに市内の参加者20名が集まり、まず開講式が行われました。開講挨拶は、熊野学研究委員 自然部会長である瀧野 秀二たきの しゅうじ先生です。

次に、第2回講座の講師である南 敏行みなみ としゆき先生から当日の講座の説明を受けました。南先生は、「田んぼ水族館では、これまでに45種類ものトンボが確認されている。」「今日はみんなでトンボを捕まえて、何種類いるか調べましょう。」と話されました。

南先生の説明を聞いた後、田んぼ水族館に移動しました。

田んぼ水族館に着くと、見渡しただけでもたくさんのトンボが飛んでいました。参加者たちは皆走り回ったり、そっと近づいたりして、飛び交うトンボを捕まえ、自身の虫かごに納めていました。南先生は参加者たちが捕まえたトンボを見て、種類や雌雄を同定しました。

    

1時間ほど各々がトンボを捕まえた後、先生の周りに集まり、今日見られたトンボについての説明を聞きました。「ウスバキトンボは、学名をパンタラといい、『大層不幸なトンボ』という意味があります。ウスバキトンボは世界中に広く分布していますが、逆に言えば故郷のない不幸なトンボなのです。」と南先生が話されているのを、参加者たちは熱心に聞いていました。ウスバキトンボの他にも、この日は全部で以下13種類のトンボが観察できました。

《観察できたトンボ》

①ウスバキトンボ
②ハラビロトンボ
③ヤマサナエ
④ヒメアカネ
⑤ホソミオツネントンボ
⑥オオアオイトトンボ
⑦モートンイトトンボ
⑧ホソミイトトンボ
⑨シオカラトンボ
⑩ハッチョウトンボ
⑪クロスジギンヤンマ
⑫アサヒナカワトンボ
⑬キイトトンボ

トンボは季節によって観察できる種類ががらりと変わり、今の時期は春と夏のトンボが混在しているそうです。「別の季節や時間帯に訪れると、今日とはまた違うトンボが観察できるので、ぜひ訪れてみてください。」と南先生はまとめ、講座は終了しました。

講座終了後には、講師の榎本先生が次回講座の案内をしました。次回は第3回「高田川の生きもの」をテーマに、高田川で水中生物を観察します。こちらは既に定員に達していますが、第4回以降はまだ空きがありますので、ぜひご参加ください。詳細は、下記リンクよりご覧いただけます。

【熊野学講座】第38回・自然探訪スクール参加募集開始

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