史跡・熊野三山

1.史跡 熊野三山

【熊野三山】 霊場「熊野三山」は、「熊野速玉大社」「熊野本宮大社」「熊野那智大社」の三社と、那智大社と密接な関係を持った那智山青岸渡寺、補陀洛山寺二寺の総称ですが、それぞれ固有の自然崇拝に起源をもっています。それが平安時代後期にお互いの神々を祀りあうことで「三山」として一体化しました。熊野では早くから神仏習合がすすみ、本地垂迹思想がさかんとなりました。本宮の主神は本地仏が阿弥陀如来、新宮は薬師如来、那智は千手観音とされ、いわゆる熊野三所権現と通称されています。熊野の神々が、浄土思想による神仏習合の一大浄土として説明されたため、現世の安穏と来世の往生を求めて、多くの人々が熊野三山に参詣するところとなりました。

 

  〇熊野速玉大社

1952年再建の社殿が建つ現在の熊野速玉大社の境内を中心とし、背後の「権現山」と熊野川を約1km溯ったところにある祭礼の場「御旅所」「御船島(三重県紀宝町)」を含みます。熊野川の川岸に接した社地は、遅くとも12世紀以来の位置をそのまま踏襲していることが考古学的調査や文献史料、絵画などによって判明しています。大社の背後にある「権現山」には、多くの経塚の存在が確認されているほか、山腹には「神倉神社」が鎮座し、速玉大社の祭神が最初に降臨したとされる巨石(ごとびき岩)があって古代より神迎えの聖域として信仰されています。神倉神社の例祭「お燈祭」は、原始信仰を受け継ぐ祭礼として和歌山県指定の無形民俗文化財です。
熊野速玉大社周辺には、信仰に関連する歴史的な資産や遺跡が分布し、信仰の起源となった自然とともに良好かつ多様な文化的景観が保たれています。

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