平成28年度熊野学講演会・歴史探訪スクールオープン講座の開催<2016.8.27>

2016-08-05

〈阿須賀神社世界遺産追加登録に向けて・御正体調査成果報告会〉

神と仏の中世史  -阿須賀神社御正体の語るもの-

 

◆日時   平成27年8月27日(土) 14:00~15:30

◆講師   時枝 務 さん(立正大学教授)

◆場所   新宮商工会議所(新宮市井の沢3-8)

◆入場無料、申し込み不要

◆主催   新宮市教育委員会、熊野学研究委員会

 

[講演要旨]

神仏習合の霊場である熊野。その姿を視覚的に知ることができる文化財は、決して多くはありません。そのなかにあって、阿須賀神社の御正体は、中世の人々がどのような姿の神仏に祈りをささげていたのかを具体的に知ることができる貴重な文化財です。阿須賀神社の御正体には、鏡を転用した鏡像(きょうぞう)と独自に製作した立体的な懸仏(かけぼとけ)が含まれ、そのほか儀鏡(ぎきょう)などの信仰遺物もみられます。御正体に表現された神仏像は大威徳明王(だいいとくみょうおう)を中心に、薬師如来や観音菩薩などさまざまな仏がみられます。講演では、ここ10年ほどの考古学的な調査の成果をもとに、中世の人々がどのような神仏に、どのようなことを祈っていたのかをあきらかにし、熊野信仰を巡る歴史の奥深さを考えます。

 

[講師紹介]

時枝先生

~時枝務さんプロフィール~

福岡県生まれ。立正大学大学院文学研究科修了。東京国立博物館主任研究官などを経て、現職。文化庁文化審議会第一専門部会委員を務める。専門は宗教考古学。主な著書に『修験道の考古学的研究』『霊場の考古学』など多数。