平成30年度 熊野学講演会・歴史探訪スクールオープン講座 「西国巡礼と三十三度行者」 9月2日(日)開催 入場無料 申込不要 

西国巡礼と三十三度行者

◆日時   平成30年9月2日(日) 14:00~15:30

◆講師   藤森 寛志 さん(紀伊風土記の丘学芸員)

◆場所   新宮市福祉センター(新宮市野田1-1)

◆入場無料、申込不要

◆主催   新宮市教育委員会、熊野学研究委員会

[講演要旨]

 平成30年に草創1300年を迎える西国巡礼とは、和歌山県東牟婁郡の那智山青岸渡寺を第一番とし、二番札所の紀三井山金剛宝寺護国院(紀三井寺)、三番札所である風猛山粉河寺を経て、三十三番札所の岐阜県谷汲山華厳寺まで、ほぼ右回りに近畿地方の著名な観音寺院33ヶ寺を巡ることを言います。

 さて、その西国三十三ヶ所寺院を33回にわたって巡歴する三十三度行者という人たちがいたことをご存知でしょうか?彼らは小さな仏像と仏具、荘厳が納められたシンボルともいえる御背板(おせた)と呼ばれる笈(おい)を背負って西国巡礼に臨みました。本発表では、三十三度行者の巡礼経路や活動実態を現在も残されている宿帳などから追い、今ではもう見ることができない在りし日の宗教者の実像を紹介します。

 

[講師紹介]

~藤森寛志さんプロフィール~

・ 平成12年(2000)、佛教大学大学院修了。

・修士論文では愛知県北設楽郡(あいちけんきたしたらぐん)の霜月神楽と祭文を研究。以降、滋賀県の栗東市歴史民俗博物館、大阪 府の高槻市立しろあと歴史観で民俗文化財担当の非常勤嘱託学芸員として勤務。

・和歌山県立紀伊風土記の丘には、平成21年から勤務し、現在に至る。

・昨年、今回の発表内容を含む秋期特別展「道が織りなす旅と文化」を開催。

 

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