歴史探訪スクール第一回講座「熊野本宮の成立 -聖地信仰の原像を探る-」「開講式」 実施報告

平成30年5月20日(日)、歴史探訪スクール第一回講座「熊野本宮の成立-聖地信仰の原像を探る-」を福祉センターにて開催いたしました。講座に参加していただいた皆様、講義を担当していただきました山本殖生(やまもとしげお)先生、誠にありがとうございました。

それでは、当日の様子をご報告いたします。

 

今回の講座では約50名の方々にご参加いただきました。

 

(開講式・講義)

講義に先立ち、平成30年度の歴史探訪スクールの開講式を行いました。

楠本教育長による開講式の挨拶が終わり、山本先生による講義が始まりました。

今回は、今年が熊野本宮大社開創2050年にあたることから、熊野本宮信仰の成立や歴史的な立ち位置などを、熊野速玉大社との比較もまじえ、講義いただきました。冗談も交えながら、楽しく解説していただきました。

 

(講義風景)

 

当日配布された資料を用いて、崇神天皇の時代の盛んな熊野信仰、大斎原(おおゆのはら)の聖水景観、熊野の神様のルーツ、熊野速玉大社との比較、熊野神の神格昇進などを解説していただきました。

大斎原(おおゆのはら)について、「斎」の字は水の霊で清められた聖地という意味も持っており、古くは「湯」という文字を用いていた。それが近代以降に「湯」から「斎」へと移り変わっていったのではないかというお話でした。

また、過去、日照りが続いた時に本宮大社の宮司が行う密儀として、寅の刻に御神体のような扱いの秘密の能面のヒゲを大斎原南東のフジノマキという渕に、祝詞を奉上して三度ずつ映すという、雨乞い儀礼が行われていたことなどをとても分かりやすく講義していただきました。

 

講義はだいたい二時間ほどで終了いたしました。参加していただきました皆様、講義を担当していただきました山本先生、本当にありがとうございました。

 

次回の講座は6月16日(土)(雨天時、予備日 6月17日(日))、集合場所は「道の駅なち」、場所は「補陀洛山寺周辺」で開催します。14時00分に講座を開始いたしますので、余裕をもってお集まりください。講義名は「補陀落世界の文化的景観(フィールドワーク)」です。講師は、速水盛康(はやみしげやす)先生です。

※申し込み締め切り日は6月13日(水)です。

 

参加申込は新宮市教育委員会【文化振興課】へ電話・FAX・メールのいずれかでお申し込みお願いします。参加対象者は中学一年生から大人までです。

中学生、高校生は無料となっていますので、歴史好きの学生さんたちもふるってご参加ください。一講座だけの申し込みも可能ですし、あらかじめ年間を通しての申込みも可能です。一人年間1,000円となっておりますので、ぜひご利用ください。

詳細は下のリンクからお願いします。

平成30年度 歴史探訪スクール 申込み方法 年間スケジュール

今回参加していただいた参加者の皆様、そして新宮・熊野地方の歴史や文化に興味がある皆様。次回のご参加を心からお待ちしております。

文化振興課・連絡先

TEL:0735-23-3368

FAX:0735-23-3370

E-mail:bunka@city.shingu.lg.jp