令和元年6月2日(日)、歴史探訪スクール第1回講座「太地水産共同組合(大敷網)の地域貢献~戦後編~」を福祉センターにて開催いたしました。講座に参加していただいた皆様、講義を担当していただきました江﨑隆司(えざきたかし)先生、誠にありがとうございました。
それでは、当日の様子をご報告いたします。
今回の講座では約40名の方々にご参加いただきました。
講義に先立ち、令和元年度の歴史探訪スクールの開講式を行いました。
速水教育長による開講式の挨拶が終わり、江﨑先生による講義が始まりました。
今回は、昨年度の講義の内容(同題~戦前編~)の続きとして、戦前から戦後に移り変わる中で、太地水産共同組合がどのような活動をしてきたか、講義いただきました。
当日配布された資料を用いて、戦後の太地水産共同組合の水揚げ状況や決算概要、終戦後の事業展開、復興期の町づくり支援、寄付活動などを解説していただきました。
復興期の町づくり支援として、太地水産共同組合付属病院を設立するため、昭和21年2月5日に設立趣意書を作成していたが、同年2月16日に預金封鎖されてしまったため、病院の設立は立ち消えとなってしまった。
また、太地水産共同組合が太地町などに対し、多額の寄付を行ってきたことや、戦後資材が高騰する中で、いかにして資材を調達してくるかという問題から、東奔西走していたことなどをとても分かりやすく講義していただきました。
江﨑先生は講義の最後に、「太地水産共同組合は、どういうものであったのかが難しい。地域貢献という言葉がないなかで、規約に忠実に行動しており、いろいろな論議をするなかで、自治の意識が育ってきた。太地水産共同組合が太地にもたらしたものは大きく、100名前後を雇用してきたことも功績のひとつではないかと考える。また、【太地水産共同組合の百年】という書籍も作成した。図書館にも置かせてもらうので、そちらで詳しくは確認していただければ。」とまとめられました。
講義は1時間半ほどで終了いたしました。参加していただきました皆様、講義を担当していただきました江﨑先生、本当にありがとうございました。
次回の講座は6月30日(日)、会場は「新宮市福祉センター」で14時から開催します。講義名は「〈オープン講座〉新宮城下町遺跡発掘調査の成果」です。講師は、和歌山県文化財センターの村田弘(むらたひろし)さんです。
※6月30日(日)の講座は、オープン講座となっておりますので、参加費は無料です。
参加申込は新宮市教育委員会【文化振興課】へ電話・FAX・メールのいずれかでお申し込みお願いします。参加対象者は中学一年生から大人までです。
中学生、高校生は無料となっていますので、歴史好きの学生さんたちもふるってご参加ください。一講座だけの申し込みも可能ですし、あらかじめ年間を通しての申込みも可能です。一人年間1,000円となっておりますので、ぜひご利用ください。
詳細は下のリンクからお願いします。
今回参加していただいた参加者の皆様、そして新宮・熊野地方の歴史や文化に興味がある皆様。次回のご参加を心からお待ちしております。
文化振興課・連絡先
TEL:0735-23-3368
FAX:0735-23-3370
E-mail:bunka@city.shingu.lg.jp