木造十界互具像

本廣寺の本堂の中には、16体の彫像が並べられています。これは、十界互具像という、日蓮上人が考え出した悟りの世界を仏の形で表現したもので、類例の少ないものです。

彫像はすべて寄木造で、表現はとても細かく、作風から江戸時代に制作されたとみられています。

一方、寺の記録では、それより前の天文年間(1532~54)から祀られていたともあります。

どちらにしても、本廣寺(ほんこうじ)の歴史を知るうえで貴重なものです。

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