浜王子跡

熊野詣でが盛んだった中世から近世、京都から熊野三山へと向かう熊野参詣道沿いに、「熊野九十九王子(くじゅうくおうじ)」と呼ばれる熊野神の御子神(みこがみ)がたくさん祀られました。

浜王子跡は、その九十九王子の一つで、現在は王子神社として、地域の信仰を集めています。
古くから海の神を祀った社であったと考えられますが、熊野詣でが盛んになるとともに熊野神の御子神も祀る「王子社」として知られるようになりました。
参詣者らは、熊野速玉大社に詣でた後、阿須賀王子、浜王子を経て高野坂に至り、佐野王子を経て那智山に向かいました。
熊野参詣道のルートを考えるうえで、王子跡の存在は重要です。

浜王子跡(王子神社)

浜王子跡(王子神社)