木造聖徳太子(二才礼拝)立像

宗応寺には、合掌する子供の姿の聖徳太子像がまつられています。

太子が2歳のとき、東に向かい手を合わせて「南無仏」と唱えたという伝説にちなんで作られたものです。

つりあがった眼と眉、きりりと結んだ口元が表情を引き締めていますが、穏やかな雰囲気です。

14世紀頃の制作とされ、この地方の太子信仰の広がりを考えるうえで貴重な像で、和歌山県の指定文化財です。