丹鶴山石造五輪塔

現在、新宮城跡のある丹鶴山には、熊野別当の妻の丹鶴姫が開いた東仙寺や宗応寺の前身の香林寺があったとされています。そこからは、鎌倉時代の古瀬戸の陶器が発見されているほか、石造五輪塔もいくつかあったことが知られています。

東仙寺にある五輪塔は、もとは丹鶴山東側の天理教南海大教会の付近にありましたが、当教会の建設工事に伴い、東仙寺へ移されました。

「元亨三年(1323)十二月八日」の年号が刻まれており、市内で最も古い在銘石造物として貴重です。