「浮島の森」は、水に浮く「泥炭(でいたん)」の上にできた森です。
泥炭とは、枯れた水辺の植物が、完全に分解されないまま積もってできたもののことです。
泥炭から成る浮島が新宮のような温暖で海岸近くの土地に、これほどの規模でできていることはとても珍しいとされています。
森の中には約125種の植物があり、特に北方系植物のオオミズゴケ・ヤマドリゼンマイと、
亜熱帯系のテツホシダが一緒に生育しているということが貴重なところです。
1927年(昭和2年)、国の天然記念物に指定され、長年、保護のため様々な活動が行われています。