望遠鏡

和歌山県串本町大島で遭難したトルコの軍艦エルトゥールル号の乗組員を島民たちが不眠不休で救助した話は有名ですが、新宮市にも同じような出来事がありました。

1883年(明治16)4月20日、新宮の沖でイギリスのカーナボンセーア号が遭難しました。その時、新宮と三輪崎の人たちが力を合わせて救援や後片付けにあたったのです。

望遠鏡は、その感謝のしるしとしてイギリス政府から贈られました。古くなって使えない望遠鏡が海難事故と人命尊重の歴史を今に伝えています。