熊野川の河口近くの道のそばに「徳本上人の碑」があります。
正面に「水神大王」、うしろに回ると独特の自体で「南無阿弥陀仏」の文字があります。
徳本上人は、1758年(江戸時代)、和歌山県日高町の生まれです。
仏の教えを広め、人々を救うため「南無阿弥陀仏」と念仏を唱え、日本各地を歩き廻りました。
この石碑は、弟子や信者たちが上人の廻った各地に建てたもののうちの一つです。
全国各地に千基以上あり、新宮市内には、三輪崎共同墓地内と佐野の南珠寺にもあります。
なお「水神大王」とは、文政7年(1824)、新宮の船舶業者らが水難事故の無いことを願って、徳本上人の碑に刻んだものです。